【4】年金相談で最も重要なこと~初診日~
年金相談で最も重要な「初診日」
初診日とは、障害の原因となった病気やケガについて、初めて医師等の診察を受けた日をいいます。同一の病気やケガで転医があった場合は、一番初めに医師の診療を受けた日が初診日となります。
例えばうつ病の場合…
最初は食欲不振であったり疲れが取れなくて全身の倦怠感などの症状があり、内科を受診されるケースもあります。検査をしたものの特に異常なしで心療内科に行き、うつ病と診断をされ、それから心療内科を継続して受診しているという場合は、初診日は内科を受診した日となります。
なぜ初診日が重要なのか?
それは初診日に加入していた年金制度によって、請求できる年金が異なるからです。
原則として初診日が確定できないと年金の請求はできません。
厚生年金に加入中 | 国民年金に加入中 |
会社員 | 自営業・学生・20歳前・無職 |
障害厚生年金 | 障害基礎年金 |
初診日がハッキリしない場合は?
・複数の持病があって、どの科を受診した時が初診日になるかわからない
・一旦治って落ち着いていたが、再発した
・そういえば健康診断で指摘があったがずっと放置していた
・昔のことすぎて全く覚えていないし、思い出せない…
こういった方も多くいらっしゃいます。まずは初診日を確定させる必要がありますので、どの日が初診日となるか年金事務所で相談が必要です。
相談時には、思い出せる、わかる範囲で病歴をまとめたものを持参されると相談がスムーズに進められます。初診日がこの日とハッキリしなくても、〇年〇月頃という年月まで特定できれば認定される可能性はあります。
ただし、審査の過程で申し出のあった初診日が認められない場合もあります。