第21回【JCDA】キャリアコンサルタント論述試験再現答案

キャリア支援
1.はじめに
2.再現答案(平均点レベルはこれくらい)
3.論述試験の勉強法

1.はじめに

2022年11月の第21回キャリアコンサルタント試験を受験しました。
実技試験の論述試験は模範解答が公開されません。
過去に受検した中小企業診断士試験も同様で、実際に受験をされて採点(評価)がされている合格者・不合格者の再現答案が私はとても勉強の役に立ちました。
合格者の方の答案を見て、かなり余白があっても「あ、これくらい書けていれば合格できるんだ…」という謎の安心感があったり、目指すレベル感が明確になったことがとてもよかったです。
これから試験を受ける方の参考になればと思い、33点(受験者平均点レベル)の再現答案を以下に記載します。

2.再現答案

(平均点レベルはこれくらいと思って見てください)

【問い1】
事例Ⅰは、役職定年という事柄に着目し、相談者の戸惑いの感情に触れておらず、プライドを捨てることが必要と説得している。一般論に留まっており、相談者に腹落ちせず、内省が進んでいない。
事例Ⅱは、課長から注意されたことや役職定年になった先輩の様子やその時の気持ちを経験の再現を通じて確認して内省を促すことで、自身の振る舞いに対して自問自答につなげる展開となっている。
【問い2】
事例Ⅰ:相応しくない
相談者の思いに共感を示しておらず、役職定年になられた方は皆同じというCCtの固定観念で話を進めており、相談者に戸惑いが生まれ内省が進まない展開になっているため

事例Ⅱ:相応しい
CL8,9で相談者から語られたことを要約・伝え返しすることで、相談者に内省を促しており、自分自身の心情やものの見方に気づく展開となっているため
【問い3】
自身の設計業務の経験を生かして現在所属する部門で役に立ちたい気持ちがあるものの、周りに迷惑をかけたくない、自分が嫌われたくないという思いから、出しゃばらないように部内のメンバーに対してアドバイスを控えており、雰囲気に溶け込めず、部門内で良好な関係を構築できていないことが問題と思われる。
【問い4】
CL11で「何でそんな不自由なことをしているんだろう」と語られているので、言いたいことを言わず、出しゃばらないようにおさえてしまっている背景や心情を経験の再現を通じて確認する。一人一人を大切にして、自由なコミュニケーションを取れるようにしたいという思いを尊重し、部内のメンバーと良好な関係を構築するためにどのように関わっていくとよいかを一緒に考えていく支援をする。

3.論述試験の勉強法

試験対策に着手したのは日本マンパワーの養成講座が終了して、1か月後からでした。
JCDAのサイトで過去問をダウンロード・印刷し、過去3回分を3回解きました。費用は紙と印刷代のみで、対策講座等は一切利用しませんでした。
模範解答をネットで検索すると、いくつかあるのですが、正直「うーん、、、」と感じるものもあります。ここに記載した再現答案も「うーん、、、」と感じる方もいらっしゃると思います。そういうものは見なかったことにし、自分もこう書けたらいいなと思うものを参考にして、自分の解答と比較して修正を図っていきました。

そして必ず「時間内に仕上げる」ということを意識して、時間を計って解いていました。
私は答案用紙にいきなり解答を書くことはせず、余白に下書きメモを作成し、終了15分前になったら、答案用紙に転記していました。転記するだけなので、消しゴムは使いません。
また、採点には直接影響はないと思いますが、見やすい読みやすい字で書くことを心がけていました。

【中小企業診断士試験を受けた経験から】
中小企業診断士の試験では、消しゴムを使う時間がもったいないから、消しゴムを使わずに答案が作成できるように練習しなさいと言われていました。だからあえてボールペンで解答を書くという猛者もいました(笑)
勉強会で答案を見せ合って考察することがあったのですが、そこで私の答案に対して、「字が読みやすくていい!○にしたくなる。書いてあることが合ってても字が汚くて読みづらいものより、絶対印象がいい」というコメントを何回かいただいたことがあり、それまで特に意識はしていませんでしたが、見やすい字(綺麗という意味ではなく一定の余白を設けるとか適切な部分で改行すること)を意識しています

過去問の練習をしている時は、時間が足りないと思ったことは1度もなかったのですが、本番は時間が足りず、あっという間に終了15分前を迎えてしまい、焦って書き始めました。
なんとかギリギリ平均点レベルでよかったです。

面接試験もギリギリの点数でしたが、実技試験無事合格しました。
面接試験の対策や経験談についてはこちらの記事をご覧ください。