【出前授業紹介①】特別支援学校向け~お金の話&社会で働く心がまえ~

出前授業

県内学校向けに「出前授業」を実施しています。働くときのルールや制度を知って安心して働けるように、年金や医療などの社会保障が支え合いであることを理解してもらえるように、それぞれの年齢に応じてわかりやすく解説し、キャリア教育を支援しています。

2024年度に実施した特別支援学校高等部3年生向けの出前授業を紹介します。

高等部3年生向け授業

特別支援学校では「職業」という科目の授業があり、「職業」の授業の一環として担当させていただきました。職業の授業では、1人暮らしをするのにどれくらいお金が必要か?ということも学んでいるそうです。先生方と授業内容の打ち合わせにおいて、「お金」をテーマとして授業をしてほしいとご要望をいただき、障害のある方々と一緒にオフィスで働いていた私自身の経験も踏まえて、「これから社会に出て働く皆さんへ~お金の話&社会で働く心がまえ~」と題して授業を行いました。

高等部3年生は、12月の時点で就職活動を終えてすでに就職先が決まっている状態です。おもに一般就労・A型事業所で働く予定の方を対象として授業をさせていただきました。これから社会に出て働く、ということを強く意識しているタイミングでの実施となりました。

授業内容

この3つを主なテーマとして授業を行いました。

①お給料の仕組み
 給与明細の見方、社会を支えるお金(社会保険料)、給料は全額手元に残るわけではない
②自由に使えるお金を増やすには?~給料の使い道~
③お金がたまる働き方と心がまえ

給与明細で天引きされるお金について、クイズも交えてなるべくわかりやすい言葉を使いながら説明するよう心掛けました。自分たちがいる学校や利用している福祉サービスは、働く人たちから集めたお金で成り立っていること、そして働いて給料をもらうようになったら、今度は自分が社会を支える側になるということをお話しました。

給料は全額手元に残るわけではない、ということで、限られた大切なお金をどう使っていくか?自分の好きなことに使えるお金を増やすにはどうしたらよいか?という観点で、お金の使い方についてお話をしました。

お金がたまる働き方と心がまえ

会社に入って働く、というイメージを持ってもらえるよう、A子さん・B太郎くん2人の1日の会社員生活を比較しながら、お金がたまる働き方・心がまえを一緒に考える時間としました。どちらも私の実体験に基づく会社での1日です。

通勤~午前中の仕事~ランチタイム~終業後~夜の過ごし方と、2人が使ったお金を比較します。タクシーを使って会社に行くなど散財ぶりに悲鳴があがったり、感情移入して発言する生徒さんや、机を動かして前のめりで話を聞く生徒さんもいて、このパートでは全員に積極的に参加していただくことができました。

生徒の皆さんへのメッセージ

最後に、障害を持つ方と一緒に仕事をしていた私の経験から、会社の先輩の立場としてみなさんに期待することや働く上での心がまえについてお話をしました。

早くお金を貯めるにはどうしたらいいか?…それは就職した会社に早く慣れて安定して勤務が継続できるようになることです。
まずは与えられた仕事を一生懸命集中してやることが重要だと私の経験も踏まえてお話をしました。たとえ任された仕事がすごくつまららないものであっても、一生懸命やることで、新たな発見や楽しさが見えてきます。一生懸命やるその姿勢を周囲は必ず見ていて、その姿勢が信頼につながります。集中して仕事をするには、まず健康で元気に働けるよう体調管理が必要です。

会社で働く以上、嫌なことや納得いかないこと、嫌いな人も出てきます。心身に不調をきたすようであれば、会社を辞める決断をしてもやむを得ないですが、ちょっと嫌なことがあった/なんか嫌いな人がいるという理由で、会社を辞めることはおすすめしません。逃げるクセがついてしまい、長く仕事が続かなくなってしまう、それを繰り返していてはいつまでたってもお金は貯まりません。

一番伝えたいこと

学校の先生から、生徒の皆さんに一番伝えたいこととして、「卒業してからも学校で学んだことをずっと忘れないでいてほしい」ということでした。先生の想いに私も共感です。

◆毎日学校に行くために早く起きて、決められた時間に毎日学校に行く
◆先生やクラスの友達に元気にあいさつをする
◆先生の言うことをしっかり聞く、クラスの友達と仲良くする
◆クラスの仲間と協力して行事をやり遂げる(運動会や文化祭など)

それは会社でも同じです。決められた時間に会社に行き、決められた時間働く、職場の皆さんに挨拶をする、上司の指示に従って業務を行い、職場の同僚と協力しながら、自分の役割を果たして1つの仕事を成し遂げる。学校で学んだことを会社に入っても続けてほしいと伝えました。

授業を終えて

生徒のみなさんは、終始熱心に授業を聞いてくださいました。
同じメッセージであっても、外部の講師(一緒に働く会社の先輩)から発信される内容には違った重みがあるようです。

生徒の皆さんが今回の授業での内容を実践し、就職した会社で、元気に楽しく、そして長く継続して働けることを願っています!!

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