自分の「できること」「やりたいこと」を探すために~【体験レポート】職業適性検査@ウインクあいち~

キャリア支援

先日、キャリアに関するアセスメント(検査)について学ぶ機会がありました。
実際に受検ができるという話を聞き、愛知県産業労働センター(ウインクあいち)の17階にある、あいち労働総合支援フロアの職業適性相談コーナーに行ってきました。
求職中ではなく、キャリア教育に関する勉強をしている身分だと明かした上で、アセスメントの受検と面談をさせていただきました。

1.いつ受検できる?
2.実施できるアセスメント
(1)予約なしで無料で受検できるアセスメント
(2)予約が必要なアセスメント・セミナー
3.アセスメント受検後の流れ
4.受けてみた感想

1.いつ受検できる?

あいち労働総合支援フロアの利用時間は以下の通りです。

平日: 9:30~18:00
土曜:10:00~17:00

検査をして、結果の説明を聞く時間を考慮すると、フロア利用時間の1時間前までには来場するのが望ましいそうです。土曜日も利用できますので、求職中の方だけでなく、就業されている方も利用することができます。

2.実施できるアセスメント

(1)予約なしで無料で受検できるアセスメント

私が受検したのは「興味・性格検査」で、パソコンでの受検となります。
エクセルファイルに回答を入力していく形式で、所要時間は15~20分程度です。

◆興味検査
AとB、2つの事柄が並べられていて、どちらが興味があるか?「Aの方が興味がある」・「Bの方が興味がある」・「どちらでもない」の3択で回答をします。できるだけ「どちらでもない」にならないよう選択することがポイントだそうです。
どのような職業領域に興味があるか?を把握することができます。職業領域は以下の通りに分類されています。

対物芸術  対人対データ  
作業実務
機械
研究科学
美術
文芸
音楽
営業
指導
福祉
対人サービス
事務
計算

それぞれに対する興味が%で表示され、100人中自分は何番目くらいか?を表します。

◆性格検査
性格特性が述べられていて、自分は当てはまる・当てはまらない・どちらともいえないの3択で回答をすることで、いろいろな職業に関連した性格特徴を見ることができます。
性格傾向は以下の6つに分類されていて、それぞれどのような職業領域で自分の性格を活かすことができそうか?という目安を把握することができます。

・主導性…指導・営業・対人サービス
・親和性…福祉・対人サービス・営業・指導
・創造性…美術・文芸・音楽・研究科学
・熟考性…機械・研究科学・事務・計算・文芸
・規則性…事務・計算・作業実務
・活動性…作業実務・営業・福祉・機械

(2)予約が必要なアセスメント・セミナー

毎週木曜と第3土曜に適職探しセミナーが開催されていて、有料になりますが、以下の2つのアセスメントを受検することができます。

  • 厚生労働省編一般職業適性検査
  • 矢田部ギルフォード性格検査

厚生労働省編一般職業適性検査は紙筆検査と器具検査があり、指先の器用さなど実技もあります。私はこれを受検してみたかったのですが、こちらはセミナーに参加もしくは予約が必要とのことでした。

3.アセスメント受検後の流れ

パソコンで最後まで入力を終えたら、検査結果が印字され、職業適性相談コーナーの個別ブースにてスタッフの方から結果説明がされます。そして、出た結果に関して、感想を促されます。
「やっぱり私はこれに興味があるんだ!」「こういう分野に興味があったのは意外…」といった感想に対して、そう思うのはなぜ?とこれまでの経験を思い出させるようにリードしてくれます。
そう思うに至った経験や感情を口にする・話すことで、自己理解が促進されます。スタッフの方は共感しながら話を聞いてくださるので、安心して自分自身のことを話すことができます。
個別ブースでの面談はだいたい30分~1時間くらいで、検査結果を持ち帰るという流れです。

4.受けてみた感想

私は昨年、会社を辞めて独立するという決断をした立場なので、職業適性検査に今更感がすごくありますが、検査の実施と面談の実施を通じて、前に踏み出す前向きな気持ちを得ることができました。

興味検査をやってみた結果、「研究科学」「計算」への興味が非常に突き抜けていて、逆に「対人サービス」への興味が圧倒的に低く、私は社会保険労務士なのに対人サービスへの興味が低くて大丈夫なのかととても不安になりました。面談の中でそういった気持ちも伝えながら、自分の経験を語っていくうちに、

「そうだ、私は中小企業診断士で独立したいって思って資格の勉強を始めたんだ!もともと技術開発を通じた企業の成長やデータ分析・お金の計算に興味があって中小企業診断士を最初に選んだんだった」と再認識しました。

性格検査の方も、主導性と親和性のバランスがうまくいっているのでお客様に信頼を得られる、と分析してもらい、主導性が低くならないよう、どういったことに気を付けたらいいかというアドバイスもいただき、自分のこれからの方向性を後押ししてもらえて自信につながりました。

なぜ資格を取得しようと思ったのか?…なぜ会社を辞める決断に至ったのか?
その最初のきっかけは10年以上前の会社合併だったのですが、これまでの経験や思いを自分の言葉で語ることで、自分のことを再認識したり、発言に責任を持つようになるので、会社を辞める前の段階でこういう場に来ていれば、自分の意思決定に責任を持ち、もっとやるべきことが明確になった状態でスタートを切れていたのかなと感じました。

現に求職中の方だけでなく、今の職場での役割や働き方に迷いや不安が生じている方、やりたいことに挑戦したいけど一歩が踏み出せない方も専門のカウンセラーの方とお話をすることで、前に進む勇気をもらえると思いますので、こういう場所があるんだ!ということを知っておくとよいと思います。